<A大の講義内容についての学生の感想より>
「今回の健康・スポーツ演習の講義を受けて、僕自身とても驚きました。理由は色々あるのですが、まず最初に感じたことは何と言っても、こんなにも運動というものは細分化され、さらに体系化されているということでした。恥ずかしながら今までは僕自身運動とはこんなにも学問的であるとは思っておらず、ひたすら動いていく中で、自然と身体に染みつき、覚えていくものだと思っていました。しかし、今回の講義を受けて、運動という行為の中には様々な要素が存在し、身体の動かし方一つとっても、それはそのような様々な要素がバランスよく複雑に絡み合って初めて完成されるものであり、私たちは運動やスポーツを行っていく中では身体の動かし方一つ一つにしっかりと意識を向けて動いていかなければならないと実感しました。また運動を終えてからの反省の方法にもまた正しい方法があり、とても参考になると思いました。今思うと、僕自身運動を長くやってきましたが、運動をしているときには夢中になって運動をするのですが、練習を終わった後になるとすっかりその内容を忘れてしまい、次の運動をする歳に前回の運動をそれに繋げるということをあまりやってこなかったように思います。しかし、今回の講義を聴いて、「見る」「知る」「見てもらう」「意識する」「文章化する」などの段階別に分けられたステップを学ぶことが出来たので授業の中で積極的にそれを実践して、運動能力を向上させることができればいいと思っています。また、娯楽としてのスポーツと、教育としてのスポーツの間に学習という明確なボーダーラインがあることを改めて実感しました。学習をしないで次に繋げられないスポーツは教育ではなく、遊びであるというように、教育としてのスポーツは次に繋げることを大切にしているということがわかりました。確かに、公園や仲間内でする遊びとしてのスポーツも楽しいのですが、教育としてのスポーツも学習するというプロセスをえた上で、さらにその先にある楽しさを体験するといった先生の言葉にもあるように、教育としてのスポーツは奥が深く、さらに味わい深い体験が出来るのだと僕は思いました。最後にまとめると、この講義を振り返って、スポーツとは思考と実践の程良いバランスの上で初めて成り立つものであるということを体感しました。僕はこれまであまりスポーツで目立つような成績を上げることが出来なかったのですが、今回のこの講義を聞いて、考えること、そしてそれを実践することに主眼を起き、スポーツをがんばってみようと思いました。」
「 私は正直言うとそこまでスポーツに興味はありません。夜中にテレビで流れるサッカーの試合中継をわざわざ起きて見たりすることも一切ありません。ですからスポーツが何で構成されているかなんて考えたことは一度もありませんでした。中学時代ソフトテニス部に所属していた時も、スポーツとは何か、といったようなことは一切考えず、ただ顧問に言われたことをやっているだけでした。確かに所期の何も分からない状態の時はそれでいいと思います。しかし、その後何度か壁にぶつかったときに、どこが悪いかというのを軽く考えるだけであまり重く受け止めませんでした。そのせいで、その後の練習がいわゆる機械的反復になってしまい、そのうえ間違った動作を続けてしまったせいで、間違った技を身体が覚えてしまいました。一度からだが覚えてしまった癖はなかなか落とすことが出来ないというのは本当で、どんどん行き詰まっていき、どんどん回りに置いて行かれました。そういうような自分の過去を振り返っても、あはり今回の講義内容は自分にとって非常に充実した内容のものでした。自分が今まで分からなかったもの、何となくで考えていたものをはっきりとした言葉や内容で明確に提示して頂き、今までの自分を見直すきっかけにもなりました。また、この講義内容をまとめたり、自分の考察を文章にすることにより、さらに分かったことがあります。それはスポーツの上達のための基本原理と、勉学の基本原理がほぼ似ているということです。間違った方法で覚えたら、変な癖が付いてしまうスポーツに対し、間違った知識を身につけたら、テストで点数を取ることは出来ない上に、そのまま社会に出てしまっては大きなミスに繋がりかねない原因になってしまう。私は無知は罪だと思います。ただ知らないということは悪いことではないかもしれないが、人間として常に何かを学ぶ意志のないものは人間としてどうなのだろう、とまで思ってしまいます。だから当たり前ですが、この講義中も常に何かを学ぶ意志、学び取ろう、盗み取ろうという意志を持って望みます。」